いじめられてる子に対して親ができること~不登校が薬剤師になりました。
校舎のうらには天使が埋められている コミック 1-7巻セット (講談社コミックスフレンド B) 新品価格 |
『校舎のうらには天使が埋められている』という漫画を最近読みました。そして読んだことをすごく後悔した。
内容は天使のように可愛い小学4年生の子供達のクラスで、自殺者が出るほどのいじめがあるという内容です。いじめられている子が自殺したり、不登校になると別のターゲットを見つけていじめはなくならない。
頭の切れる首謀者が先生を取り入れ大人をだまし、読んでいて辛くなるお話でした。
いじめについてはできるだけ関わりたくないけど子供を持つ親として知っておかなければならない。
いつか自分の子供がいじめられる側に立ったり、もしかしたらいじめる側になるかもしれない。
その時自分はどうすればいいのか考えたい。
私も不登校だった
私は中学3年の後半、不登校でした。もちろん成績はガタ落ち。通っていた進学塾もついていけなくなり辞めました。そんな私でも薬剤師になることができたことは不登校の子供を抱える親にとってかなり魅力的な話らしい。
ここにその経緯を記します。
中学生になった途端に不良になったY美。私も小学生のときはよく話したりしていたけど、同級生を殴ったり、お金を取ったりしていたのを知って徐々に距離を置いていき、私はT美に目をつけられないようにしていた。
T美のターゲットはだんだん増えていった。色んな子から毎日千円を持ってこさせ、お金を取っていたらしい。
ある日私がT美とすれ違ったとき、わざとぶつかられた。
次は私がターゲットかもしれない…
それから私は学校に行けなくなってしまった。
私が男子とよく喋っているのが気に入らないみたいだった。
次の日、朝起きる時間になっても布団から出ない私。
母が何度起こしても私は起きて学校に行くつもりはなかった。
母は泣き、父からは殴られ祖母からは情けない奴と罵られた。
元々父からの暴力は中学校に上がる頃からあった。それがだんだんエスカレートしてきて、ピアノを弾いているだけで頭を壁に打ち付けられたり、首を絞められたりした。
父が会社から帰宅すると、真っ先に私か姉の部屋に来て暴力を振るう父。何度も何度も殴られた。姉を殴ったら次は私、私を殴ったら次は姉。
祖父母とは同居でしたが母も祖父母も父を止めることはなかったので私が悪いから殴られるんだと思っていた。
父は婿養子。おそらく父の暴力は同居と仕事でのストレス…?その矛先が家で立場の弱い私や姉に向かって来たんだと思うけどそれは想像でしかない。
私も義祖母と同居していたら気が狂いそうです。
www.yakuzaishi-mama.com
暴力はエスカレートして、ドラマでもうちよりひどいのはあんまりないんじゃない?と私も思い始めた。あまりにもひどい暴力に一度、母に父を警察に突き出そうかと思うと相談したことがあった。
母からはそうすると生活ができなくなるからやめて欲しいと言われた。私は父から暴力を受けていることを誰にも言えなくなってしまった。
www.yakuzaishi-mama.com
↑バセドウのこともあり、朝もなかなか起きられない時にT美への恐怖が重なり、私は学校へ行けなくなった。
学校へ行かなくなると家族からの罵倒が激しくなる。一家の恥と家族から何度も言われた。
たまに学校へ行っても勉強についていけず、頭にも入ってこない。勉強ってこんなに難しかったかな…小学生のときは優等生で通っていたのにいつのまにかみんなに差をつけられてしまったなと感じた。
家にいなければ殴られずに済む?
学校でも家でも居場所がないので、こんな私はいなくなったほうが良い。
そう考え、私はピアノレッスンの帰りに家出をした。途中でたまたま母に遭遇し、家出がばれ、自転車で必死で逃げた。
私は意気地無しなのでT美から苛められていたK子と一緒に家出の計画をたてていた。待ち合わせに現れないK子…なんで…?
それもそのはず、方向音痴の私はなんと待ち合わせ場所を間違っていた(´・ω・`)
夜中になってもK子と会えず、どこへも行くあてがなく仕方なしに家に電話をした。
両親は私を探し回り、帰っておいでと優しい祖母の声があった。両親に迎えに来てもらい、捜索願いを出されていたので警察にも行った。
そして帰宅。案の定家族からはひどい罵倒が待っていた。
「優しい言葉をかけたら釣れた」
と祖母に言われた。ハメられた。
外面はとてもいいけど子供にはとても厳しい私の家族(´・ω・`)心配と苦労をかけるなといった感情でとても叱られた。そして暴力は相変わらず続いた。
K子は私が巻き込んだ形になってしまったけど、私が知らないだけでK子は家出の常習犯だった。1週間ほど彼氏の家にいたらしい。K子の家族と私でK子を連れて帰ったけどその後も相変わらずK子は彼氏の家にいる日のほうが多かった。
家にいても殴られる!そう思った私は隙を見ては家を抜け出し、何度も家出を繰り返した。その度に連れ戻す両親。どこまでも追いかけてくる両親は私には恐怖だった。
こんなに殴るのに家出をさせない両親に矛盾を感じ、父が暴力を止めれば家出を止めると交渉した。それから父からの暴力はピッタリ止んだので私も家出は止めた。
このことがあるからか、今でも私は男の人に怒鳴られるのが苦手です。女の人と違って男の人の声は響く。大声をあげられるとパニックになってしまい、何をしていたのかわからなくなります(´・ω・`)
普段から、家族からの愛情を感じられていたらT美にぶつかられた…それだけのことで不登校になることはなかったかもしれません。
今では姉も家から出て独り暮らし。実家には祖父母と両親で住んでいます。
祖母が実権を握っている感じで気に入らないことがあればわめき散らすので皆祖母の顔色を伺っての生活。祖母と父は犬猿の仲(´・ω・`)
私と姉を悪い子にすることで家族の仲は平和に保たれていたのに私がぶち破ったのかもしれません。
辛かった日が終わった
ある日風邪を引き、母の勤め先の病院を受診した。そのときに主治医が首の腫れに気づき、バセドウの診断がついた。
しばらく登校を止めるよう指示され(元々行ってなかったんだけど)大きい病院で検査し、自宅安静の日が続いた。
これから風向きが変わった。
高校受験を控えた冬。周りは受験モードに突入。
私は勉強に全くついていけず、落ちこぼれのレッテルを自分で貼っていた。そして家族からも貼られていた。
少しでも勉強しないと…一体なにから…
定期的に取っていたベネッセの教材を家で少しずつやり始めた。
そして入るのが難しいかもと言われた普通レベルの私立高校の標準クラスになんとか入学できました。
バセドウ以外にも色々ありましたが、病気が原因で学校へ行けなくなっていると医療関係者から言われたとき、肩の荷が下りました。
バセドウの症状は高校入学までにかなり良くなっていた。
勉強がすごく楽しくなった高校生活
そして高校1年生の定期試験。私はいきなりクラスでトップを取った。自信がつき、勉強が楽しくて仕方ないくらい。それくらいバセドウは私の学力に影響があった。
同時に一番にならなければいけないというプレッシャーはあったけど、それくらい今までの苦しみからしたら比べ物にならないほど楽だった。
高校は標準クラス、準特進クラス、特進クラスに分かれていた。
もちろん特進クラスが一番頭がいい。
標準クラスから入った生徒は成績が良かったら準特進に上がるけど、準特進から標準に落ちる生徒もいる。特進クラスから入った生徒は成績が落ちても特進クラス。
私は高校は1年のときはずっとクラスのトップ、2年から準特進に上がりそこでも成績は良く2番になった。
どこでも賢い子はいるもので、どうしても1番にはなれなかった(^_^;)1番の子とは今も連絡を取り合っています♪
無事現役で薬学部に合格することができた。通っていた私立高校から薬学部に受かったのは私だけ。他の生徒は特進クラスの子もみんな落ちたと聞いた。
薬学部に受かるような高校ではなかったので、大学で出身高校を言うととても驚かれたけど、周りと差がつくこともなくストレートで薬剤師になれました。
高校に入ってからは家族からは絶賛の嵐だった。
さすが母の娘、いや祖母が小さい頃から見ていたからなどとあれほど罵倒された日が嘘のようだった。複雑…
スポンサーリンク
中学生の時が一番人生でつらかった。
何よりも家族が、親が私のことを認めてくれなかった。父が暴力など振るわずに普通に私を父の子として見てくれていたら。
病気のことがなかったとしても、家族がこのままなら私はいつか心が壊れていたかもしれない。 私はすごく心が弱く、いつも周りの評価を気にするように成長してしまった。
虐待を受けた子供は自分の子供を虐待するー。と聞いたことがあるかもしれない。私は子供を授かった時、自分も子供に暴力を振るうじゃないかとすごく怖かった。子供産んでしばらくしても 何度も何度も叩かれた思い出がフラッシュバックし、私も子供をいつか殴ってしまうんじゃないか、一度殴ると止まらないんじゃないか、殺してしまうんじゃないか。
その葛藤と戦ってきた。そしてこれからも続くと思う。
そして現在。葛藤はあるけれど、これから先も私は子供を叩かず済む気がする。
長男のイヤイヤにはかなり悩まされ、正直手が出そうな日もある。
父が私を殴った気持ちもわかる。殴れば子供は黙って親は楽だもんね。でもそれでは親子関係が悪化するだけで何の解決にもならない。
本当に子育てに悩んだとき、ママ友に今日長男を叩きそうになったと罪悪感たっぷりで話したことがあった。こんなこと言ったらみんなに引かれるかな…と思ったけど自分では解決できなかった。
意外にもママ友は、
「あるある~♪」
「いやだって、私子供に殺意わくよ?」
と言っても
「あるある~♪」
私は本当に素敵な友達を持ったと思った。苦しみから解放されたようだった。
子供を叩きそうになったことがある方に
しつけで叩くのは絶対に止めて下さい。私はよく叩かれていたので人を叩くことに違和感も感じず、学級会で
「ロキソニンちゃんが○○ちゃんを叩きました~」
とよく立たされてました(^_^;)
ちょっとコツッと叩いただけて大袈裟な…と私は思ってましたが、普通は叩かないんですよね…私はそれすら分かっていなかったのです。
子供と向き合う。それは本当に大変なことですし、私もまだ子供が小さく、これを語れるほど経験はありません。
ただ、普段から向き合っていれば子供がいじめなどのトラブルに巻き込まれたとき、親としてそこまで困らないのではないでしょうか。
うちの親は私のカウンセリングや精神科の受診に大金をつぎ込みました。
滑稽な…と思っていましたが母は母なりに必死だったんでしょう。
うちは遠回りしましたがなんとか軌道修正できて本当に良かったです。
父を許せるかというと難しいですが、先に書いたように父の気持ちもわからなくはないので…
私が勉強してお風呂に入るのが遅くなったら殴ったり、少しジュースをこぼしたら殴ったり…
う~ん…(・・;)
って殴らんでもいいんじゃかな!
口より手が出るタイプなんでしょうね( ̄▽ ̄;)
最近気になるのは父に介護が必要になったとき!
まだまだ元気な父ですが、介護中に暴言を吐かれたら私仕返しせーへんかなと考える自分がいて…( ̄▽ ̄;)
暴力はよくない、よくないよ~
父は私がここまで悩んでいることは知りません。子供はいつまでも親の言ったこと覚えてますからね~皆さんもうちの父を反面教師にして子育て頑張って下さい\(^_^)/
父に殴られていたことや不登校だった話は誰にも言ってないし旦那も知らない。 苦しかった私の嫌な思い出。でもブログに書けるくらい過去の話にできました(^^)